お客様の声:クレスコ・イー・ソリューション 株式会社
長期で実施するからこそ、成長を実感し、上司と部下のコミュニケーションも増加

SAPソリューションのコンサルティング、導入を行うクレスコ・イー・ソリューションでソフトスキルトレーニングを3か月に渡って実施しました。トレーニングの受講生Fさんと、上長のNさんに、トレーニングを受けての成長やお勧めポイントについてお伺いしました。
週1時間トレーニングの利点
今回3か月に渡り週1時間のソフトスキルトレーニングを実施しましたが、他の研修にあるような1日完結型と比べて、率直にどちらが良かったでしょうか。

F さん
これまで単発の研修しか受けたことがなかったのですが、その日だけ業務を調整すれば良いため受けやすいという反面、1日で詰め込んでしまうので、すぐ忘れてしまうという点がありました。
今回は週1時間ごとに受けたので、3か月の間ずっと自分が受講しているという意識を持ちながらできたのと、各回1週間の間が空いていることで学んだことを実際にやってみようという時間が十分に持てたので、週1時間のトレーニングが良かったなと思いました。
逆に1日でやった方が良いと思う研修もありますか。
‐F さん
そうですね、ソフトスキル系は今回の形態の方が良いと思いますが、例えばプログラミングなどは集中的にやった方が良いのではないかと思います。
どちらかと言うと技術とか知識とかのハードスキル系は単発で集中的にやった方が良いということですね。
‐F さん
はい、そのように思います。
特に意識しているソフトスキル
トレーニングでは論理的思考力からコミュニケーション力まで幅広くソフトスキルを扱っていきましたが、その中で特に印象に残っていること、現在も継続していることはありますか。
‐F さん
特に印象に残っていて、現在も継続しているのは問題発見と問題解決ですね。
実際に業務でも問題を見つけて解決していくことを繰り返している部分が多いです。お客様からこういう問題がありますというお問合せがあった際に、それを額面通り受け取るのではなく、お客様が根本的に解決したい課題は何かを探るようにしています。
そしてどうしたらお客様の目指す方向に持っていけるのか、自分の中で複数の解決策を用意した上で、そのお客様にとってのベストを判断することを継続して意識しています。
あとは非言語コミュニケーションですね。
お客様とはオンラインで会話をする機会が多いのですが、オンラインだと伝わる情報が非常に限られますよね。その中でいかにお客様の反応を捉えて判断するか、そしてこちら側の情報を正確に伝えるかという点は、言葉以上に非言語の部分が要素を占めるので意識して取り組んでいます。
面談(1on1)を通しての振り返り
今回のトレーニングを業務で活かすために工夫された点などありますか。
‐F さん
工夫とまではいきませんが 、今回のトレーニングを契機に毎週上長との面談を行ったので、その面談で何を学んだのか、1週間どう業務で意識していたのか、ということを話せるようにしていました。
あと、毎回のトレーニングでメモを取って、最後に星マークをつけて一週間でやることを書き出して、使ってみた事例をメモしておいたりしたのは工夫と言えますかね。
そうなんですね、それはとても良い取り組みですね。上長との対話という点でも話す機会は増えましたか。
‐F さん
すごく増えました。これまで上長との面談を定期的に行ったりしていなかったので、このトレーニングを機会に学びだけではなく、業務についても会話する機会が増えたのは大きかったですね。
ちなみに面談は終わった後も継続されているんですか。
‐F さん
はい、会社として制度化している訳ではないのですが、今も2週間に1回は1on1を行って頂くようにしています。
いまのお話を踏まえて上長のNさんにもお伺いしたいのですが、Fさんとの面談をしながらフォローアップで難しいと感じることはありましたか。

N さん
全体的に順調に進められてきたと思っています。それでもソフトスキルのテーマによっては、業務にすぐに繋げられるところもあるし、すぐに繋げられないところもあって、それはFさんと話しながら解決していった部分はありました。
確かに業務内容によってはすぐに繋げられないテーマもありますよね。具体的にはどんなテーマが比較的難しかったですか。
‐N さん
例えば発想力とかですかね。もちろん求められる部分はありますが、導入・保守業務において極端な発想を求められるケースはまだ多くないため 、業務へのつながりを作るのは難しかったですね。
ただ、今後上の立場にあがっていくにつれて、新しいビジネスを生み出して行くことは必ず求められてくるので、0から1をどう創っていくかという点は今後活用を期待したいです。
上長の立場での変化
今回面談を毎週実施されたとのことですが、Nさんの方でご自身に関して気がついたことや変わったことなどはありますか。
‐N さん
先ほどFさんが言った通り、これまで1on1というものはやっていなかったんですが、今回を契機にやってみたら、メンバーの話を聞くということは非常に重要なことだなと感じました。
研修の振り返りという部分があるので、本人がちゃんと理解できているかの確認の観点もありましたが、研修のことだけではなく今の状況やメンタル面も含めた確認がとれる機会にもなりました。
講師からトレーニング後に上長の方に毎回トレーニング内容などをご連絡差し上げていましたが、そういった情報は活用できそうでしたか。
‐N さん
非常にスピーディーに情報連携頂いておりましたので、毎回確認していました。その中でメンバーの話が上がっているときには頑張っているなとか、保護者じゃないですけど、連絡帳みたいに拝見していました。
その内容を事前情報として把握した上で、1週間の振り返り面談でスムーズにフォローアップに繋げることができたと考えています。
3か月の中でFさんが変わられたと感じたところはありますか。
‐N さん
そうですね、元々非常に優秀な方なので、ガラっと変わったというよりも、これまで身につけられてきたスキルを体系的に整理して、どこが苦手でどこが強みかという点を意識して業務で工夫されていたというのは一つの変化かなと思っています。
何か記憶に残っているエピソードなどありますか。
‐N さん
お客様の問いに対して、「How」どうやって実現するかではなく、「Why」なぜ必要なのかから考えるということが一つ大きなテーマにあったと思いますが、まさにFさんはその内容を受け取って業務にあたっているなと感じていました。
また 、Fさんにはメンバー2人をつけてプロジェクトにあたってもらっていますが、今回の研修の要素を取り入れながらコミュニケーションだったり作業の割り当てだったりをやって頂いているなと感じています。
ちなみにFさんは後輩の指導をされる中で、どの要素が役立っていると感じていますか。

F さん
そうですね、分かりやすいところで言うと質問力ですかね。
「これが分からない」と言われた時に、そのまま回答するのではなく、相手がより理解を深めるためにはどういった質問をこちらから投げかければいいのか、相手の成長を促す質問の力が大事だというのはすごく感じて実践するようにしています。
お互い頭を使うところですよね。
‐F さん
そうなんですよね。どうしても時間がないとすぐに答えを教える方が早いと思うのですが、それでは相手が自分で解決できるようにはならないので、できるだけ考えてもらうように、自分で手を動かしてもらえるように意識しています。
トレーニングへの要望とお勧めポイント
今後トレーニングに取り入れて欲しい内容などありましたか。
‐F さん
今回同世代の人たちが多かったので、毎回トレーニングの最初に1週間でどういうポイントを意識していたのか、何が難しかったかとか、お互いに考えを共有しながら振り返りをする場を設けてみても良いかと思いました。
なかなか時間の制約もあるので、難しいところはあると思いますが。
貴重なご意見ありがとうございます。カリキュラム構成の都合で毎回という訳にはいかないかもしれませんが、そういった場も今後取り入れてみたいと思います。
最後に受講生として他の方にお勧めするとしたらどんなポイントがありますか。
‐F さん
最初にもお話しましたが、やはり一番は1日で終わらないというところですね。
3か月をかけて、トレーニングで学んだ知識を業務を通して実践しながら身につけていくというプログラムはお勧めできるポイントです。
また講師の雰囲気が柔らかく、話し方や説明が非常に分かりやすかった点も魅力的です。
本日はお忙しい中、お時間頂きましてありがとうございました。今後も貴社へのご支援を行っていきますので、引き続きよろしくお願い致します。

企業紹介
クレスコ・イー・ソリューション 株式会社
日本国内のSAP専業会社として25年以上の実績を持つITコンサルティング企業。
基幹システムの構築と周辺システムの連携を中心に、SAPプラチナパートナーとしてシステム導入の検討フェーズから稼働後の運用に至るまで包括的な支援を行う。世界各国のSAPパートナーのネットワークであるUnited VARsに加盟しており、グローバルビジネスを支えるイノベーションパートナーとして成長を続けている。
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